ピラティスはキツイ?正しい動きって何? 〜“使うべき筋肉”を目覚めさせる体の再教育〜

「ピラティス=キツい運動」という誤解

 

「ピラティスってキツそう」「体力がないとできないんでしょ?」

そんな声をよく聞きます。

でも、ピラティスは“頑張る運動”ではなく、体を正しく使うための再教育のようなものです。

 

 

日常の中で“使いやすい筋肉”に頼りすぎていませんか?

 

私たちの体は、無意識のうちに“使いやすい筋肉”に頼りがちです。

 

例えば

・自転車を漕ぐときに前ももで頑張っていませんか?

・重い荷物を持ち上げるときに腕や肩で引っ張っていませんか?

・息を吐くときに肋骨が落ちていませんか?

 

本来は骨盤や体幹の深い部分が支えるべき動作を表面の筋肉が代わりに頑張ってしまうのです。

その結果、肩こりや腰の張り、疲れやすさが慢性化していきます。

 

 

正しい動きは“順番”から生まれる

 

ピラティスでは、呼吸とともに骨格の配列を整え、インナーマッスルを働かせることで、「眠っている筋肉を目覚めさせ、使いすぎている筋肉を休ませる」ことを目指します。

 

そのためにはまず、体幹がしっかりと安定していること。

安定があって初めて、股関節を動かすときに腰ではなく脚の筋肉が使える、

肩を動かすときに首ではなく肩甲骨周りの筋肉が使えるようになります。

 

そうした“正しい順番”で筋肉が働くと、

動きが驚くほどスムーズになり、体は自然に軽くなります。

 

 

「形」よりも「チームワーク」

 

ピラティスの「正しい動き」とは、

形を揃えることではなく、体の中のチームワークを取り戻すこと。

強い筋肉だけを鍛えるのではなく、必要な筋肉が必要なときに働く状態をつくることが目的です。

 

その結果、これまで無理して頑張っていた部分(腰・首・肩など)は力が抜け、逆に使えていなかった体幹や脚、お尻の筋肉がしっかりと働くようになります。

それが“整う”という感覚の正体です。

 

 

日常動作が変わると、体は自然に軽くなる

 

レッスンの中で、「あれ?いつもより肩が軽い」「立つのがラク」と感じたとき、体の使い方が変わり始めています。

力を入れる場所が変わると、見た目の姿勢も呼吸の深さも変わり、日常の動きがぐっと快適になります。

 

 

正しい動きを“思い出す”時間

 

ピラティスは、体を鍛えるというより「本来の使い方を思い出す」時間。

頑張らなくても安定して立てる、呼吸が深くなる、姿勢が自然に伸びる——

その心地よさを、ぜひ一度レッスンで体感してみませんか?